2007年2月20日火曜日

トルコで拡大するアクセサリー用の金需要

■世界の金(ゴールド)需要が拡大している。2005年の金需要は3734.1トンと、04年に比べて6.8%の
 大幅増となった。2006年に入ってからは、金の国際価格が高騰していることもあって数量ベースの金
 需要は伸び悩んでいるが、金額ベースでは1~9月までの実績で前年比22.2%の高い伸びを記録し
 た。金需要は、①アクセサリー用②投資用③工業用④歯科用の4つに大別されるが、これらのなかで
 最も大きいのはアクセサリー用であり、金需要全体の8割を占める。
 
■アクセサリー用の金消費が最も多い国はインドで、05年には世界各地で生産された金の21.5%がイ
 ンドによって吸収された。以下、米国(12.9%)、中国(8.8%)、トルコ(7.2%)と続く。以下では、世界
 第4位のアクセサリー用金需要国トルコにおける金消費のトレンドを眺めてみたい。
 
■これまでのトルコの金消費の動向をみると、2004年頃から数量ベースの需要が大幅に増加している
 様子が分かる。直近の2005年は、前年比+5.9%増の248.4トンとなった。ポストBRICsの有力グルー
 プ「VISTA」の一角を占めるトルコでは、500年の歴史を誇るオスマントルコ帝国の時代から、国民の
 間で美しい金細工などアクセサリー用の金に対する根強い需要があった。またトルコは、昔から中東
 諸国向けの金の再輸出基地となっており、輸出向けの金の在庫も豊富にあった。
 
■近年では、蓄財の一手段として金を購入する人が増えている。とくに、2000年から2001年にかけて、
 トルコが未曾有の金融危機に見舞われた時期には、毎年50%を超える激しいインフレが続いたことも
 あって、インフレ・ヘッジを目的とした金需要が大幅に拡大した。自国の通貨リラを現金で保有していて
 も、インフレによってすぐに価値が下がってしまうため、ある程度のお金がたまるとすぐに外貨や金に交
 換する人が多かったのである。
 
■2003年以降は、通貨価値の下落に歯止めがかかってきたことなどから、インフレ率が低下しており、
 インフレ・ヘッジを目的とした金の需要はそれほど大きく拡大しなくなった。その一方、経済成長によっ
 て国民の可処分所得が上昇したことから、中産階級などによるアクセサリー用の金需要が大きく拡大
 している。今後も、トルコ経済の高成長が続くことが見込まれるなか、アクセサリー用の金需要は金額
 ベースで拡大傾向で推移すると予測される。

情報リンク: Klug

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